2018-12-20

【社員を活かす社長の視点】第8話:たった一人の行動が、会社を変えた

ビジネススタイリスト代表の大西美佳です。

弊社の研修に、個人で(なんと自腹)申し込みをされた社員さんのお話です。

会社を良くしたい、なんとか現状を変えたいと模索し、試行錯誤するなか
この研修が自分の役に立つのではないか、費用も会社に負担をかけてはいけないと、自らの意思で申し込み、研修に参加されました。

その会社の社員数は10名未満。

なかなか業界的にも売上を伸ばしていくには厳しい状況ですし、ましてや人員にも制限があります。
そのような中でも、展示会への出店など、新しいことにチャレンジを積み重ねていきました。

想像するに、他の社員さんからはそんなことしても無駄と少し冷めた目で見られていたのかもしれません。
もともと技術力はある会社なのですが、取引先からの発注が減り、売上も低迷していました。

地道な展示会での商品販売などにより、新規の顧客が少しずつ獲得でき、なんと、いまでは以前の3倍の売上を確保できるようになったのです!

たった一人の社員さんの頑張りが、大きな結果を生み出しました。

その社員さんは、営業や販売ではなく、なんと経理担当です。

製造の現場の方とのコミュニケーションも最初はうまくいかなかったそうです。
そうですよね、経理の人が色々と言ってきても、現場も分からずになんだよ!
となりますものね。

しかし、新しい注文が舞い込むようになり、研修で学んだコミュニケーションスキルを使ってお客様からの声を製造現場へフィードバックしたり、他の社員の方とのコミュニケーションの取り方を改善することで、さらに現場のモチベーションもあがっていきました。

そして、いまでは、全社一丸となって、製造販売する空気感に変わってきました。

勤続年数が長い社員たちが真面目に製品を作ってきた。

しかし、時代の変化に対応できていないと、結果としてそれが業績につながらない。
真面目にやっているのに、給料も上がらない。
となると、いつの間にかやる気もなくなっていき、会社の空気も沈んだものになっていくという負のスパイラルに陥ります。

それを、何とかしなければと、立ち上がった人がいる。
たった一人で、地道に一人一人の社員さんと向き合い、心が折れそうになったこともあったでしょう。
それらを、乗り越えて、結果を出されたことが、本当にスゴイと思いました。

周囲の人や環境のせいにせず、自分のできること、自分がコントロールできることから始める。

その方の行動に多くのことを気づかせて頂きました。

研修を受けたことが、良い結果を招いたのではありません。
研修での学びを、確実に実践されたからこその結果なのです。

研修を受講させても、何も変わらない。

良く聞く話ですが、研修が悪いのではありません。
その学びを、実践に活かすことができなければ、その人に変化はありません。

研修で得た知識やスキルを「知っている」から「できる」になるには、一定のトレーニング期間が必要です。
諦めずに繰り返し、できるようになるまで、やってみる。

会社は、この「やってみる」が継続してできるようになるまで、支援するという
仕組みを持つことが、支払った研修費をドブに捨てずに済む、唯一の方法です。

研修を受けさせること、それ以上に学んだことをきちんと実践しているかどうか
をしっかりとフォローして、研修効果を最大限引き出していきたいものですね。

 

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