2019-03-20

【社員を活かす社長の視点】第9話:研修しても、何も変わらない3つの理由

ビジネススタイリスト代表の大西美佳です。

高い研修費を払っても、当の社員は何ら変わらない。

でも、研修しないと、このままではどうにも幹部が育たない。
と、中小企業の経営者の悩みですね。

研修は、どうしていかされないのでしょうか。

尊敬している立教大学の中原淳教授のコラムによると

学んだことが実践されるには、3つの壁がある

1.「記憶の壁」
2.「実践の壁」
3.「継続の壁」

とのこと。

まずは、研修で学んだことを、覚えていない、という悲しい現実。
人は、1時間後には、56%忘れるという忘却の生き物です。

管理職研修で、前回に●●を学びましたが、●●って、どういうことか
ご説明いただけますか?
と質問して、うつむく参加を目の当たりにしていきました。

実践するかどうか

これも、その人が学びを本気でやってみようと思うかどうかに
かかっています。
研修をうけて、すごい良かった~、明日からやってみよう!
と思ったとしても、実践しないってこと、自分にも当てはまります。

そして、最後に

継続するかどうか

これも、三日坊主などちまたにあふれています。続けるには強靭な意志の力が欲しいものです。

この3点を突破して、初めて、研修が活かされる。研修が身につくことになる。
かなりハードルが上がりました・・・。
さて、中原教授のアドバイスは、

1.「記憶の壁」について

「研修の教え方」を工夫。ディスカッションや対話などで、参加者の「はらおち度」をあげていく
講師が一方向で情報を「伝達」するような研修では、ほぼ「忘れ去られる運命」にあるとのこと。
また、「研修が終わったあとのリマインド」が必須。大切なことは、何度もリマインドして、実践につなげることを支援する。

2.「実践の壁」は、自分でもできるという自己効力感を上げる。
また、職場の上司や同僚のサポートが必要。

3.「継続の壁」は、2段階の研修にする。
1回目と2回目の間に、実践してきてもらう、 そして、実践後の成果を持ち寄る。

これを読んでみて、まさに手前みそですが、弊社がやっているリーダーシップ研修の
工夫がこれだなと思いました。

毎年、少人数で行っているのですが、

①研修には必ずロールプレイがあり、腹落ちできるようにしている。
講義とその場で実践するので、頭だけでなく、身体で理解できる。

②4回開催で、月1回の研修を受けたあと、実践し、その報告を翌月に行う。

実践してみて、うまく行ったこと、行かなかったことを参加者で共有する。
共有することで、他人の成功事例や失敗事例からも学べます。

また、同じように実践しているメンバーがいるので、継続もしやすいし
モチベーションも維持できる。研修仲間からの応援ももらえる。

講師の尾崎が、定期的にメールで実践の声かけや、学びの内容を受講者
にリマインドしています。

③学びを実践し、スキルにしてもらうために、その後、フォロー研修を行っており
再度、思い出す。実践してきたことを振り返る。

受講生は、年1回、継続した実践のフォローアップ研修にも参加してもらっています。

ここまで、徹底してサポートしていると、本気で実践してくれている参加者は
リーダーとしての言動が変わっていき、自分自身でも、部下や周りとの関係性が
良くなり、結果としてマネジメント力がアップして、業績が上がるという好循環
が起こってきています。

予算達成しなかった営業所が、初の予算達成したなど嬉しい報告を受けています。

そして、受講される側の会社の対応も重要なファクターになっています。

効果を上げている会社は、必ずフォロー研修に強制的に社員を参加させている。
社長が研修報告をきちんと読んで、本人に声をかけている。
研修に対する本気度が違うのです。

皆さんの会社でも、研修効果を上げるための参考にしてください。

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