手間とお得のはざまで

ファイナンシャルコーチの山田容子です。

「サラリーマンでも確定申告をするとお得になるかも！」こう言われると、誰しも得をしたいもの。

ネットで検索して、いざ確定申告！と思ったら・・・

必要な資料がない、捨ててしまった。

どうやって書いたらいいかわからない。

税務署に聞こうと思ったけど、人が多くて時間がかかる。

もういいや。

そうなってしまうことはめずらしくありません。

そして、「今年もできなかった・・・」とがっくりすることが毎年続くのです。

 

サラリーマンが確定申告をしてお得になる＝所得税が戻る可能性があるのは次の４つです。

①医療費が１０万円を超えた。（所得が２００万円以下の場合は１０万円以下でも可）

②ふるさと納税などの寄付をした。

③豪雨や台風などの災害で家に被害があった。

④年度途中に退職した

サラリーマンは、収入が一つの会社からの給与だけである場合、年末調整で所得税の調整が終わるため、確定申告は必要ありません。

しかし、少しでもお金が戻ってくるのならば多少の手間をかけてでも確定申告をしてみたいのも人の感情（勘定）です。

 

ちょっと考えてみましょう。

例えば、ふるさと納税を２０，０００円したとします。年収が３００万円の場合、戻ってくる金額は約１８００円くらいでしょう。

医療費が２０万円かかったとします。同様なら、１万円くらいではないでしょうか。

金銭感覚はそれぞれですし、少しでも戻ってくるなら多少の手間なんて！と思えば確定申告にチャレンジしてみましょう。

ですが、かかる時間や自分の手間を考えて、戻ってくる金額を受け取る権利を放棄するのも一つの手です。

 

手間とお得のはざまで、あなたはどちらを選ぶのでしょうか？

そうそう、確定申告をすると、所得税だけではなく住民税もお得になる可能性もありますよ。