2021-11-02

アアルトの光

私には、ずっと気になっていたカフェがあります。「カフェ アアルト 京都」です。

2019年末のオープン以来、タイミングが合わなかったのですが、先日やっと行ってきました。北欧ブームの火付け役になった映画「かもめ食堂」で登場人物が出会うアカデミア書店のカフェが、「カフェアアルト ヘルシンキ」で、その2号店が「カフェアアルト 京都」なのです。

アアルトとは、建築、家具、インテリア雑貨、食器、をデザインした人物で、フィンランドの50マルク紙幣に描かれている有名人です。
自然の有機的なフォルムをデザインに活かした作品は公共施設でも多数採用されています。病院や、学校などで普通に触れられるなんて、素敵すぎます!

木を多用する日本の暮らしにも馴染むアアルトの家具は、なかなかのお値段です。なのでホテルやレストランで直接触れることができる機会は見逃せません。

さて、カフェ アアルトでのお目当ては、A3305というペンダントライトです。
金色のベル型からこぼれる光は、夜はもちろん、夕方や雨の日にも良く似合います。ろうそくの灯や焚火のように揺らめく感じが、生きもののようで、いつまでも見飽きません。

一つでもすごい存在感、それが、店内、すべてのテーブルの上にあるのです!ああ、実物は想像していた何倍も良い!その日は、ラストオーダーギリギリで入ったせいか、ほぼ貸し切りの状態。お店の許可を頂いて、間近に光を手にかざすことができました。ひと月経った今も、あの感動は忘れられません。

(Nishimura)

関連記事