2021-09-02

中吊り広告

先日、こんな記事を目にしました。週刊文春と週刊新潮の電車の中吊り広告が9月末までに終了することになったそうです。
センセーショナルなタイトルが躍る中吊り広告は車内でも目を引き、私も興味半分、驚き半分、目で追っていました。
記事によると、紙面校了の直前に取れたスクープが反映できない、という雑誌ならではの制約が理由の一つだそうです。SNSやニュースサイトで情報を得る人が増えてきていることから、時代の流れを感じます。

電車内の情景も、スマートフォンが普及する前は、雑誌や本を読む人、音楽聞く人、外をぼーっと眺める人、おしゃべりしている人、居眠りしている人、思い思いに乗車していたものでした。
今は時節柄おしゃべりしている人もほぼ無く、居眠りする人以外は、皆、スマートフォンを覗き込んでいます。

本もメールも、動画も、仕事も、買い物も、ありとあらゆることが手のひらでできる時代になりました。
中吊り広告を見上げる人はほとんどいないようです。
私はというと、もっぱら睡眠負債を回収しているのですが(笑)たまに車窓からの景色を見ることもあります。

そんなある日、社内から見ほれるほどの大きな虹が掛かっているが見えました。はじめは誰も気付いてない様で、この車両で虹を一人占めやん!と得した気分でしたが、やがて周囲も虹に気が付き、数分間みんなで虹を鑑賞しました。

ライブっていいよな~としみじみしていた時、カシャッとシャッターの音がそこかしこで起こっています。
やはり感動の景色もスマホのファインダー越しかぁと妙に納得した出来事でした。

(Nishimura)

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