2024-10-03
金襴手装飾体験
9月初めに、金襴手装飾体験のワークショップに参加しました。陶芸作家さんのお話をうかがい、九谷焼の伝統技法である金襴手を用いて、ケーキ皿作りを楽しむイベントです。
友人の親戚筋にあたる方が、石川県小松市で錦山窯という九谷焼の窯元をされていて、大阪で開催されるワークショップに誘われたのがきっかけですが、貴重な体験となりました。
ワークショップでは、初めに九谷焼錦山窯の歴史や手法などついて話を伺いました。金襴手とは、色絵陶磁器の上に金を定着させる装飾技法や作品のことで、金襴手には、金泥で線を描く「金描き」、金粉を散らす「金振り」、金箔を貼りつける「金貼り」などがあるそうです。

今回の体験では、お皿は用意されていて、それに図柄を考え、あらかじめ切り取られている桜、梅、竹、笹、蕾の形の金箔を専用の糊を使って貼っていきます。しかし、0.5ミクロンと非常に薄い金箔を貼る作業は難しく、初めに考えていた図案のように貼るだけのことが出来ません。金箔の配置をずらそうと動かすと破れたりヒビが入ります。時には貼る前に金箔がよれて使えなくなることもあって四苦八苦です。作り方の説明時に作家さんは非常に簡単に貼っておられたのですが・・・。

後日、錦山窯のHPを拝見し、非常にきめ細かな作品に驚き、このような細かなことが出来るのかと、技術の凄さに感動しました。体験したことで知った凄さだと感じます。
四苦八苦しながら金箔を貼った自作のお皿が、先日自宅に届きました。
窯元で少し手を加えていただき錦山窯で焼き上げていただいたお皿です。高級なお菓子が似合うお皿に仕上がっていました。とりあえず手近なスイーツをのせて食してみました。より美味しい気がします(笑)
(Ozaki)
関連記事
関連記事はありません