1on1ミーティング
ビジネススタイリストでは週始めの午前中に、社長の大西とメンバーによる「1on1ミーティング」を実施しています。
1on1ミーティング(以下1on1)とは、上司と部下が1対1で行う対話のことです。
1回の実施時間は、30分程度「短時間で定期的に実施する」ことが大切で、弊社場合は、週1回必ず行っています。
従来の上司、部下の1対1の面談というと、目標管理に基づく人事評価が主としていました。それゆえ上司が部下に一方的に指摘する場面などで、部下にとってはあまり良い印象ではないかも知れません。
1on1の目的は、「部下(メンバー)の状況に寄り添いながら部下(メンバー)の成長を促す」ことです。
1on1は、
- 前回の振り返り
- 現在の状況と現在抱える課題に対する不安や悩みなどの思い
- 課題解決に向かうための行動目標(チャレンジ)
- フリートーク(テーマは自由)
以上の流れで行います。
1on1を行う上で最も留意すべき点は、「上司はしゃべり過ぎない」と言うことです。「決め付けるようなアドバイスや指示」を行うのではなく、部下にどれだけ自分の言葉で話すように促すのです。
弊社でも、メンバーが、「1on1の時間が持てて良かった」「一人で抱え込んでいた悩みを話せてすっきりした」「話しながらどのように行動するのが良いか、自分から考えるようになった」など、仕事に対するマインドに良い変化が表れてきています。
メンバーの声
「今抱えている悩みや焦りの殆どは、物事を整理しきれていないことが原因だったと気づかされました。1on1で話をしながら課題の大きさがくっきりと見え、やるべきことも明確になってきます。」
「1on1を通じて、自分は大切なメンバーとして向き合ってもらえているという安心感があります」
導入のきっかけ
1on1は、スタッフの成長支援の一環として行っています。指示待ち人間から、自立した主体的に動ける人になるための支援とも言えます。
1on1では、自分を俯瞰で見る、課題を見つけ対策を立てるという習慣付かせる取り組みをしています。
1on1に臨むにあたり、メンバーは先週までの振り返りをシートに書き出します。そのシートを基に自分の言葉で語ります。聞き手となる上司は、メンバーの話から抱えている躓きに気づき、必要な支援を促し、メンバーの成長を褒め、成功を共に喜ぶ。など、ポイントを逃さずフィードバックします。
1on1は個人に寄り添うことにより、丁寧なサポートが可能です。会社としても現状が把握でき、必要な施策がタイムリーに打てることができます。
業務に関わること以外にも1on1では、フリートークの時間を設けています。一般的に部下から上司へわざわざ話しかけることは稀です。フリートークで語られるテーマは、本人らしさを感じられ、しばしば彼らの着眼点に気づきを得ることもあります。
そこに対話が生まれ、信頼関係の構築にも役立っています。
半期に一度の評価制度と比べ、週一で行う細やかな1on1により、本人の成長支援が確実に達成できることで、自己評価と会社の評価の乖離が無くなるようです。社員の不満が減り、社員の定着、離職防止に繋がります。