2023-03-06

その名の通りまだ青々しています!

皆さま、こんにちは。三寒四温とはよく言ったものです。

徐々に寒い日と暖かい日の割合が移り変わり、春になって行くこの季節。どうぞご自愛ください。

さて、昨年12月のお華のお稽古で『万年青(おもと)』を生けました。

葉の濃い緑色と、実の朱色のコントラストが鮮やかな花材です。万年青は不老長寿を表し、縁起の良い植物とされています。

「引っ越し万年青」と言う言葉もあります。これは引っ越しの際、日柄の良い日を選んで人や荷物よりも先に新居へ万年青を入れる風習です。

この風習は、徳川家康公が江戸城へ入城する際、万年青3鉢を抱えて入城し、床の間に飾り、徳川300年の繁栄を築いたという古事にちなんでいるそうです。

このような花材のため、先生が新年を迎える準備として12月半ばにお稽古してくださいました。そこから2カ月を超えて、今も青々としています。切り花なのにすごい!!

家康公は、この変わらぬ姿に、『安寧の世が末永く続くように』願いを込めたのだろうなぁと、いにしえに 想いを馳せています。

(yoneda)

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