じゃあ、あんたが作ってみろよ

今月は最近話題の火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』をご紹介します。

原作は手塚治虫文化賞を受賞した谷口菜津子さんの漫画で、夏帆さんと竹内涼真さんがW主演を務めています。物語の中心にあるのは「人は変わることができる」というテーマ。登場人物たちが少しずつ価値観を見直し、心の成長を遂げていく姿が描かれています。

主人公・あゆみ（夏帆）は料理上手で献身的な女性。一方、勝男（竹内涼真）は「料理は女がするもの」と考える昭和的な男性です。しかし、あゆみから別れを切り出され、自分で料理を作り始める勝男。そこから、自分の固定観念に気づき、少しずつ変わっていくストーリー。

まずスーパーで初めて買い物をするところからスタートします。ラーメンもおでんも出汁を作るところから挑戦するのですが、最初は失敗ばかりです。諦めずしつこいほど何度も作る姿に、心からエールを送りたくなるんです(笑)　

彼の変化は周囲にも波及し、家族や職場の人々が新しい一歩を踏み出すきっかけとなります。あゆみも周囲の目を気にする自分を捨て、自ら決断し、自分の本当にやりたいことは何かを考え、行動できる女性へと成長していく姿に心を動かされます。また勝男のモラハラ発言が面白くて、私のツボです。

このドラマの魅力は、エンタメ要素もありつつ、「心の変化の連鎖」を描いている点ですね。勝男の不器用な挑戦に笑いながらも、自分自身の“当たり前”を見直すきっかけを得られると思います。

日常の中で小さな挑戦を重ねることが、未来を変える第一歩になる。そんなメッセージを感じます。

（Onishi）