2018-08-06

『家計管理に家計簿は必要ない?』

ファイナンシャルコーチの山田です。

「毎年、『今年こそ家計簿をつけて家計管理をする!』と決心します。年末には必ず来年用の家計簿を買います。なのに毎年真っ白のまま・・・。家計はいつも赤字で、ちゃんと家計管理をしたいんです。どうすれば家計簿をきちんとつけることができるようになりますか?」

 

このご相談者に私が最初に投げかけた言葉はこうでした。

「家計管理は、家計簿がなくてはできませんか?」

 

家計管理をする=家計簿をつける、と思っていらっしゃる方はけっこう多くいらっしゃいます。もちろん、それはまちがいではありません。ただ、家計簿をつけなくても家計管理はできるのです。

 

ご相談者の場合、家計管理をする目的は、「家計を黒字にする」、つまり収入の範囲内で生活をする、ということでした。

であれば、家計簿をつける必要はありません。収入-貯蓄=支出であれば家計は黒字です。

 

例えば、

1ヶ月を収入22万円、毎月の貯蓄2万円、20万円で生活する必要があるとします。

1ヶ月は基本4週ですので、20万円を4で割ると、5万円。5万円を封筒などに入れておいて、その週は5万円で過ごします。次の週も同じように。これを4週続ければ・・・?

ちゃんと貯蓄2万円ができて、家計も黒字ですね。

 

家計簿がなくても、きちんと家計管理ができています。家計を黒字にする目的は達成できました。

 

家計簿は、家計管理をするための手段のひとつです。

家計がなぜ赤字なのかを分析し、改善していく箇所を見つけていくのであれば、家計簿という記録は必要でしょう。ですが、家計を黒字にしたい、というだけであれば、記録をつける必要はありません。封筒方式で十分です。

 

今家計簿をつけている方で、『家計簿をつけるのが楽しい』『家計簿をつけて分析するのが楽しい』のであれば、ぜひ続けてください。

『家計簿をつけずに家計管理ができたらいいのに・・・』と思っている方、封筒方式を試してみてはいかがでしょうか?

※貯蓄のやり方については、前回コラム【「別取り」「先取り」しましょう】を参照ください※

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