2017-05-18

ビジネスマナー基礎講座

ビジネススタイリストは、新入社員、既卒社員対象向けにビジネスマナー基礎講座を定期的に開催しています。

今年は、新入社員、2 年目の社員、計 12 名の皆様にご参加いただきました。
担当はビジネススタイリストパートナーコンサルタント米田幸子講師です。

この講座の目的は、
・企業人としての基礎的なビジネスマナーを知り、一定レベルで実践できるようにする
・社会人としての意識に切りかえ、自覚をもてるようにする
・企業組織の一員としての考え方と行動の仕方を意識できるようにする
というものです。
一日集中で学んで頂く為、理論と実践が盛り込まれたプログラムが用意されました。
ビジネスマナーの基礎とはいえ、緊張感があるなか、集中力を保ちながら、皆様講座に臨まれていらっしゃいました。

プログラムからいつくかご紹介します。

まず、学生と社会人の違いについて、3班に分かれ、それぞれの違いを書き出し発表していきました。
共通意見として、学生は「自分のために働き、責任は限定的、自分のペースで働ける」のに対し、社会人は「会社や仲間、お客様、社会に対して働き、一人ひとりの責任は重く自覚しなければならない。仕事は一人では できない、コミュニケーションが大切、何事にも納期がある」などが発表されました。

印象的だったのが、ワークは意見出しから発表まで、すべて制限時間を設定されています。

時間が足らず、発表内容が仕上がっていない中、報告しなければならないタイミングで米田講師より「どうすべきでしょうか」と問いかけられたところ、ある班のお一人が率先して「追加時間をいただきたいです」と申 し出られました。他の班もその方に続きました。

「報・連・相」は何であるかは皆さんご存知でしたが、「できる」とは違うということを早々に気づかれたようです。

米田講師からの「知っている事は緊張感(プレッシャー)の中で行うことにより、初めて身に付くものです」という言葉に深くうなずかれていました。

いよいよ具体的に「挨拶、笑顔、電話応対、来客応対、名刺交換」と実践に入っていきます。

全ての基本は「立ち姿と笑顔と声」。

しっかり立っている人、しっかり笑顔が出来ている人、はっきり聴きとりやすい声を出している人は意外と少ないようです。

例えば、挨拶のトレーニングではお辞儀の種類と、同時礼と分割礼を学びますが(緊張もあってか)声も小さくなり、にっこりアイコンタクトがなかなかできません。

数回のトレーニングを経て、声や姿勢は良くなっても、笑顔ができません。強制的に笑顔を出さなければならない状況をつくり、繰り返すと自然な笑顔が出てきました。米田講師も外資系のホテル勤務時代、外国式の挨拶にはご苦労されたとのこと。

外国人の上司よりも先に笑顔で「おはようございます、○○さん、気持ちの良い朝ですね!」

と自然にできるようになるまで、何度も何度もチャレンジしたのだとか。

約2ヶ月後、上司よりも先に挨拶が出来た頃に、笑顔と立ち居振る舞いが自然と身に付いたと実感されたそうです。

笑顔は非言語である分、人に与える印象は思っている以上に大きく、その分身に付くまでは、意識してトレーニングすることが大切なのだと実感しました。

その後も電話応対や来客応対、名刺交換など一般的なルールから応用まで、理論とワークを熱心に取り組まれてセミナールームも熱気に包まれていました。

クロージングワークとして参加者全員でフラフープリレーを行いました。

それは、手を繋いだまま輪になり、身体全体をつかってフラフープを一周回すタイムトライアルです。

背の高さも腕の長さも違うので、隣との協力が大切です。更に隣だけでなく、離れたところから見えている人からの声掛によるリードも時間短縮の鍵です。

ワークは3回行われましたが、どんどん声も掛けあい息を合わせて、最終的に1回目の約半分のタイムでなんと2本を同時に回す(仕事は複数同時進行だからとのこと)ことに成功!

思わず拍手が沸き起こりました。

自分がどう動くと、周りが動きやすくなり、結果フラフープを早く回すミッションに貢献できるのか。正に『働くとは「傍が楽になる」』を体感するワークでした。

『「ビジネスマナー」とは「(自分も周囲も)仕事がし易くなり、成果が上げやすくなる」と いうことです。社会人と学生との大きな違いであり、会社や仲間に対する貢献が一人ひとりの立ち居振る舞いから始まるのであることに 通じることを知って頂きたいのです。』と米田講師より メッセージをいただきました。

このメッセージは、ビジネススタイリストがビジネスマナー基礎講座を通じてお伝えしたい事です。

ご参加頂いた皆様、一日貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。これからのご活躍をお祈りしています!

そして大切な新入社員の皆様、入社2年目の社員の皆様をお預けいただきました企業様に心より感謝いたします。

ビジネススタイリストでは、これからもビジネスマナー講座の開講を予定しています。

レポート 西村(ビジネススタイリスト)

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