2016-10-30

すぐ実践できる!ペップトーク基礎講座

ビジストスクエア 特別セミナー
今日から使える「ペップトーク」やる気を引き出す言葉の力!レポート

ペップトークとは、目的に向かってポジティブな言葉でリードし、本番でして欲しいことを伝達することです。今、成果への近道として注目されています。 事実、オリンピック、ワールドカップで、その感動には必ずペップトークの存在があると言われています。

今回は、アイダブリュウケイ代表の万年恵美さんを講師にお迎えしたペップトーク基礎講座を受講しました。

まず、私たちは過去に人から受けた「やる気をなくしたトークエピソード」を具体的に書き出しました。いつ/誰に/どんな事を言われた/どんな気持ちになった?そしてそれらをペアで共有します。過去のこととはいえ、細かく思いだし人に話すことは、その時の感情が蘇り心が痛みました。
更に人から掛けられ「感動したトークエピソード」を同じように書き出し、共有しました。こちらは、今でも思いだすと心が暖かくなり、時に自分を励ましてくれる事に気づきます。不思議にことに人にも同じように声掛けてあげたくなります。

そう、私たちは日常で、ポジティブな言葉や励まし「ペップトーク」と、やる気をなくすネガティブな言葉「プッペトーク」を経験しているのです。 「ペップトーク」には、存在を認められている安心と喜びがあり、行動を起こし、結果を引き出す励ましがあるのだと気づかされました。

次に「捉え方を変換する」事について学びました。

例)  うるさい人→活発な人、エネルギーが満ちている人
理屈っぽい人→理論的な人
頑固な人→意志の固い人

これらは、容易に変換できますね。

では、文章となるとどうでしょうか。

例)  経費を認めてくれない、経理はケチだ!
→ 経理はしっかり経費を管理してくれている
企画部の壮大な提案に、机上の空論だ!
→ 既成概念を超えた夢ある考えだろう
新人が反対意見を述べるなんて、生意気だ!
→ 臆せず自分の意見を言える頼もしいものだ

なるほど、言われてみると納得、でも言葉はスムーズに出てこないものです。
やはり、相手の存在と行動を認めてこそ、ポジティブな言葉に辿り着くのですね。

ところで私たちの脳は、否定形(~しない ~ではない)を認識しないのだそうです。
「して欲しくないこと」をそのまま相手に伝えると、相手は「して欲しくない」行動をとってしまう…。

例1)「事故しないでね」
例2)「計算ミスしないで」などはよく聞くフレーズですが、この時脳は事故や計算ミスということを認識してしまい、本当は励ましているつもりが勇気をくじいているのです。
例1)は「安全運転でね」例2)は「慎重に計算しよう」として欲しい言葉に言い換えると本当にして欲しい行動を脳は認識してくれるのです。

続いて、私たちはペアになり「セルフペップトーク」の実験をしました。自分のポジティブな口癖とネガティブな口癖を書き出し、ペアに耳元で繰り返し声掛けてもらうのです。
ポジティブな言葉(私の場合はありがとう、イイ感じだねなど)を浴びていると明るい気持ちになり、呼吸は穏やかに、終いには笑顔になってしまいました。
一方、ネガティブな言葉(しんどい、めんどうくさい、もうあかん~など)を繰り返し浴びると、嫌な気持ちになるばかりか、身体がこわばり、息苦しくなってくるほどでした。
普段無意識に口にしている言葉の影響力の大きさを思い知る、怖い実験でした。
口癖は、自分に語りかけるトークです。まず自分に掛ける言葉をポジティブに言い換えすることから始めてみることにします。

最後に「ゴールペップトーク」について学びました。
代表的な事例を解説いただきました。
本番を目前にした自分、家族、仲間に対する勇気づけの言葉、激励のショートスピーチです。優れたペップトークには、①事実を受け入れる ②捉え方を変える ③して欲しいに変換する ④背中のひと押し という4段階サークルが必ず確立しています。
まさに本日学んだ全てが詰め込まれているのでした。

「ペップトーク」をスポーツや競技の世界だけでなく、職場のチーム、家庭で、個人にとっても身につけておくことで、コミュニケーション力を高めることに役立つでしょう。
目標を持って日々頑張っている人、それを応援している人、そして毎日を充実して生きたい人にお薦めしたいスキルです。

レポート 西村(ビジストスタッフ)

 

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