2018-11-29
生命保険の契約者に注意!
ファイナンシャルコーチの山田容子です。
年末調整の時期ですね。保険料控除証明書を提出された方もおられるでしょう。
毎年来る控除証明書ですが、内容を確認された方はあまりいないのではないでしょうか?
保険会社によりますが、「契約者」「被保険者」「受取人」「保険種類」「保険期間」「契約年月日」「支払った保険料」などが記載されています。
ここで注目するのは、「契約者」「被保険者」「受取人」です。
この3つがどうなっているかによって、保険金を受け取るときにかかる税金がちがってくるのです。それが下の表です。
①の場合は、相続税の対象であり、相続税は基礎控除が大きいため、税金の心配はあまりないといえるでしょう。
問題なのは、②③の場合です。
②は受け取ったAの一時所得となるため、その年の所得が多くなる可能性があります。所得が多くなれば所得税・住民税が多くなりますし、受けられる助成(保育料など)が受けられなくなる可能性もあります。
③はもっと注意です。例えば受け取った保険金が500万円の場合、かかる贈与税は39万円です。約1割が税金で消えます。受け取る金額が多ければ、税金はもっと多くなります。
生命保険をかけて保険料を支払うと、確かに毎年の所得税・住民税は少なくなります。
ただ、受け取るときの税金の負担も考えておかないと、かえって損をする場合もあります。
これを機会に、生命保険契約の内容を見直してみませんか?
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